熊谷市徐々に気温上がってますね。
外がサウナ状態でした。
暑くて、水を取る回数が増え、水太りした気がする塩田です。
前回の記事で、
・絞扼性神経症状(締め付けによる神経圧迫)
上肢では【胸郭出口症候群、回内筋症候群、肘部管症候群、前骨間神経麻痺、後骨幹神経麻痺、手根管症候群、ギヨン管症候群】
下肢では、【梨状筋症候群、足根管症候群、モートン病】があります。
と記述しましたが、
正中神経が圧迫される
手根管症候群を解説していきます。
硬い文字が並んでますが、場所の名前なので、名前と場所が分かればどこで起こっている話なのかはわかるかと思います。
手根管、前骨間神経、回内筋等で圧迫されていると言う事で、どれも正中神経の絞扼(締め付けられる事)です。
手根管症候群は
手根管内で圧迫が起こっているという事ですね。
・この手根管を通っている部位が圧迫され、痛みが出ている方。(正中神経低位麻痺)
・症状が出る人は中高年の女性や、手を酷使する職業や、骨折や人工透析の既往がある人や妊婦に多いとされています。
・症状としては→母指球筋の萎縮、母子対立運動障害
→手関節掌屈(屈曲)で痺れ感増強
→手根部を叩くと末梢にチクチク感や蟻走感が見られる。
種々の原因により、手根管の内圧が高まることで、正中神経が障害されると考えられている。
治療としては、
保存療法;【日常生活指導、手関節の固定、(NSAIDs、ビタミンB12内服、ステロイド局注など)】
手術療法;重症例では、屈筋支帯切開による除圧を行う。
;占拠性病変(ガングリオン、腫瘤等)によるものは切除を行う。
この事から考察すると、手根管症候群は手根管部での内圧上昇による神経障害なので手根管部を通る腱の筋肉が柔軟性を低下させることにより、腱の動きが過剰になる為に炎症等により内圧上昇する事が考えられる。
前腕屈筋群の筋肉を緩めるのはもちろんですが、上腕二頭筋、三角筋を緩め、手関節にかかる負担を軽減していくと症状が緩和していくと考えます。
特発性の場合もあり一概に手根管症候群と決めつけるのは良くないので、他の症状の場合もございますのでお気をつけ下さい。
例)炎症性(腱鞘炎、関節リウマチRA、感染性手関節炎)
変形等(橈骨遠位端骨折、手根骨脱臼・骨折)
代謝・内分泌性(透析アミロイドーシス、糖尿病、甲状腺機能低下症、先端巨大症)
特発性(特発性、閉経、妊娠、出産、アルコール多飲、薬剤性末梢神経障害)
参考文献;病気がみえる vol11 運動器・整形